Complete text -- "大黒様の走る先"

09 June

大黒様の走る先

ドイツW杯アジア予選、日本は1試合残して3大会連続の出場を決めた。
世界で一番最初に決定した出場国、なんとなくもたついた感じがしていただけに意外な喜びと言う感じだ。
しかし、凄く嬉しいかと言うと、この組み合わせなら順当な結果と醒めた気持ちもある。
バーレーンも含めて、ホームの対戦と比べればこのアウエー2連戦は力の差をちゃんと見せる事ができたと思う。

柳沢の代表ゴールはいつ以来だろう?
でも、このゴールは彼にとって順当なもの。
ゴールに対する意欲が少ないと批判される柳沢だが、あの動き出しは攻撃のアクセントとして十分すぎる。

大黒の積極的にゴールを狙う姿勢とポスト役もこなして見せたプレーも光った。
そして試合を決めたあの落ち着いたゴール。

2002年のベルギー戦、ゴールを決めた稲本は控えの選手の元に走り喜びを分かち合った。
ジーコ贔屓のある評論家は、トルシエのところに行かなかったことに選手とトルシエの関係を問題点として指摘した。
そして今日、ゴールを決めた大黒が走り寄った先は、やはり控え選手のところだった。
あの評論家はなんと言うのだろう。

これで後1年と1ヶ月はジーコが監督を務める事になる。
確かに今日の川淵会長のコメントにもあった勝負強いチームを作ったと言えるのかもしれないが、どのレベルで勝負強いのかと言うのもポイントだろう。
少なくとも2002年の敗退後、バーレーンや北朝鮮に対して勝負強いチームを望んでいた訳ではないことは確かだ。
ジーコに求められていたのは、本大会での勝負強さのはず。
まずはコンフェデ杯で、前回からの成長が見られるかがポイントだろう。

ドイツでの前哨戦で、今度は神様と大黒様の抱擁をぜひ見てみたい。






02:54:48 | tack | | TrackBacks
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