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01 January

THE PRIDE OF URAWA

クリスマスの日、浦和の04シーズンが終わりました。
メンバーが落ちている浦和がフルメンバーの磐田を押しまくっていたのですが、やっとの先制も束の間に藤田と中山にやられてしまいました。

僕にはスリートップとしか見えないアレックスのトップ下はまたまた失敗。
藤田と川口が入りギアアップした磐田に、ディフェンスが着いていけてませんでした。
試合開始から15分くらい磐田が攻め込んできた時は、冷静に受け止められただけに、あの得点直後もふんばって欲しかった。
でも、エメ・トゥーリオ・ネネ・山瀬がいなく坪井もトップコンディションででれない状態であれだけやれたのは、せめてもの慰めであり、今シーズンの浦和のチーム力の高まりを証明していたと思います。

特にこの天皇杯での永井の頑張りは目を引くものがありました。
腰の故障にも関らず、右サイドを縦に突破していくドリブルはかなりの驚異を相手に与えていました。
マイナスのセンタリングに飛び込む時程、得点が生まれそうな時は無いと言う事を思い起こさせてくれたこの2試合。
山田もしばしそうですが、縦に抜け出せず切り替えしてしまうサイドの選手が多い中、ゴールラインまで切り込んでのセンタリングが出来る数少ない選手と言えます。
もちろん、本来のストライカーとしての仕事も出来る訳ですから、内側に切れ込んでのシュートとの駆け引きと合わせて相手にとっては本当に嫌な選手になったと思います。
これも、今年右サイドをやった効果でしょうか?

この一年、浦和の成長は素晴らしいものがありました。
正式なタイトルは取れませんでしたが、ナビスコ杯を取った去年のチームよりも数段のレベルアップが出来たと思います。
もちろん、アレックスやトゥーリオの加入、ニキフォロフや坪井が故障すれば直ぐにアルパイ・ネネの補強もあり、戦力も強化されました。
しかし、去年の終盤、エメルソンを出場停止で欠くと勝てなくなったような事は無くなりました。
一番パフォーマンスが良かったのは2ndステージの当初、5連勝していた頃とは思いますが、山瀬や長谷部を欠いても、山田や永井が違うポジションをこなして対応して見せたチーム力も素晴らしかった。
まるで現役の頃のギドのように迫力で攻撃参加するトゥーリオ・アルパイ・ネネや、スペースに向けて長い距離を走る啓太、ボールサイドに小さなスペースを見つけては顔を出す長谷部と、ディフェンスの5人も常に攻撃を仕掛けた今年の浦和のサッカーは、逆に達也や永井、山瀬、そしてエメまでもがきちんとディフェンスする攻撃的守備と合わせて、浦和のスピードと言う伝統を昇華させたサッカーにしたてあげられました。
2ndステージ優勝、ステージ最高勝ち点に最高得点と最小失点(当然最高の得失点差)の記録を作り、年間最高勝ち点を取った浦和は、タイトルには恵まれませんでしたが、「誇り」と言う最高の栄誉を勝ち取ったと思います。
もちろん、いつでも浦和は僕の誇りだけれど、04年の浦和は特別な誇りのチームとして記憶に残りそうです。

欲を言えば、もう1試合見たかったなぁ〜。
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