Archive for December 2004

29 December

山瀬は行ってしまうのか

この年末に突然訪れたニュースが山瀬の移籍とも受け取れる内容の発言。
ファンの立場ではしっかり浦和で再起して欲しいのですが、この治療とリハビリの間にどのような感情が山瀬の中に生まれたかは想像が出来ません。
サッカーが出来たとしてもトップコンディションに戻れるかは全くわからない大怪我を2回もしてしまったのですから、想像を超える苦悩があると思います。

代理人が仕掛けている話や札幌時代の監督である横浜の岡田氏の所に行くとか、横浜が柳を切った時に大物移籍に備えると言ったのと合致する等の情報もありますが、どうなるかは今後の発表を待つしかなく、また、山瀬自身が決める事でもあります。

優勝した駒場で山瀬はちょっとうつむき加減だったので、まだ怪我の状況が良くないのかなとも、ハニカミ屋でもあるからなぁ〜とも思っていたのですが、もっと違う感情だったのかもしれません。

どちらにしても、行って欲しくは無いけれど、彼の決断には従うしかないのですから、後悔しないように決めて欲しいものと思います。

とにかく、頑張れ!山瀬!







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27 December

1シーズン制は正しい

日本最大級のスタジアム、横浜と埼玉が満員に近い状態になり、試合はPK戦までもつれ込んだ最後のチャンピオンシップ。
浦和が出るので、ついチャンピオンシップもいいと思ってしまったが、やっぱりあれは間違った制度だったと再認識しました。

と言うのも、サッカーダイジェストに載っている岡田監督のインタビューを読んだからです。

結局、彼はJリーグで浦和と引き分けた時から、その後の試合は全てチャンピオンシップに向けての準備にしたと言うのです。
その浦和との試合も途中で勝負に出る事を止めたとか。
勝負としてはそれも正しいのかもしれませんが、では、以降の6試合は公式戦であって練習試合だったわけですね。

やはり、たった2試合で年間のチャンピオンを決めるのは不合理なことなんです。
しかも、最後はPKなんて・・・・
引き分けであれば年間勝ち点が多い方が優勝とすれば、練習試合には出来なかったかもですね。

まぁ、その練習試合でもガンバに勝ってくれたんで駒場で優勝を祝えたのも事実ですが・・・・

実は、横浜戦の帰り道、マリノスのバスと道で一緒になったのですが、引いて戦わない横浜に僕は大人気なく怒りのブーイングサインを出したのです。
もっと来いよ!ってね。
でも、来なかったわけだ、監督の指示だったんだものなぁ〜。

そして、その時から着々とチャンピオンシップに向けて準備した戦略家岡田は、見事にPK勝ちでその戦略を成し遂げたと言う訳ですね。
でも、僕は、浦和のサッカースタイルを構築し続け、最後には相手チームは自分のサッカーを消してでも浦和対策を取るまでに仕立て上げたギドの方が好きだし誇りが持てますね。

さて、来年はそんな小細工も効かない1年間の勝負です。
この6試合のアドバンテージは必ず浦和に出ると思うのですが・・・



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26 December

THE PRIDE OF URAWA

クリスマスの日、浦和の04シーズンが終わりました。
メンバーが落ちている浦和がフルメンバーの磐田を押しまくっていたのですが、やっとの先制も束の間に藤田と中山にやられてしまいました。

僕にはスリートップとしか見えないアレックスのトップ下はまたまた失敗。
藤田と川口が入りギアアップした磐田に、ディフェンスが着いていけてませんでした。
試合開始から15分くらい磐田が攻め込んできた時は、冷静に受け止められただけに、あの得点直後もふんばって欲しかった。
でも、エメ・トゥーリオ・ネネ・山瀬がいなく坪井もトップコンディションででれない状態であれだけやれたのは、せめてもの慰めであり、今シーズンの浦和のチーム力の高まりを証明していたと思います。

特にこの天皇杯での永井の頑張りは目を引くものがありました。
腰の故障にも関らず、右サイドを縦に突破していくドリブルはかなりの驚異を相手に与えていました。
マイナスのセンタリングに飛び込む時程、得点が生まれそうな時は無いと言う事を思い起こさせてくれたこの2試合。
山田もしばしそうですが、縦に抜け出せず切り替えしてしまうサイドの選手が多い中、ゴールラインまで切り込んでのセンタリングが出来る数少ない選手と言えます。
もちろん、本来のストライカーとしての仕事も出来る訳ですから、内側に切れ込んでのシュートとの駆け引きと合わせて相手にとっては本当に嫌な選手になったと思います。
これも、今年右サイドをやった効果でしょうか?

この一年、浦和の成長は素晴らしいものがありました。
正式なタイトルは取れませんでしたが、ナビスコ杯を取った去年のチームよりも数段のレベルアップが出来たと思います。
もちろん、アレックスやトゥーリオの加入、ニキフォロフや坪井が故障すれば直ぐにアルパイ・ネネの補強もあり、戦力も強化されました。
しかし、去年の終盤、エメルソンを出場停止で欠くと勝てなくなったような事は無くなりました。
一番パフォーマンスが良かったのは2ndステージの当初、5連勝していた頃とは思いますが、山瀬や長谷部を欠いても、山田や永井が違うポジションをこなして対応して見せたチーム力も素晴らしかった。
まるで現役の頃のギドのように迫力で攻撃参加するトゥーリオ・アルパイ・ネネや、スペースに向けて長い距離を走る啓太、ボールサイドに小さなスペースを見つけては顔を出す長谷部と、ディフェンスの5人も常に攻撃を仕掛けた今年の浦和のサッカーは、逆に達也や永井、山瀬、そしてエメまでもがきちんとディフェンスする攻撃的守備と合わせて、浦和のスピードと言う伝統を昇華させたサッカーにしたてあげられました。
2ndステージ優勝、ステージ最高勝ち点に最高得点と最小失点(当然最高の得失点差)の記録を作り、年間最高勝ち点を取った浦和は、タイトルには恵まれませんでしたが、「誇り」と言う最高の栄誉を勝ち取ったと思います。
もちろん、いつでも浦和は僕の誇りだけれど、04年の浦和は特別な誇りのチームとして記憶に残りそうです。

欲を言えば、もう1試合見たかったなぁ〜。
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19 December

アレックス!決勝に連れて行くだけじゃなくて、カップも取ってね^^

その国の実力上位クラブが1年かけてホーム&アウェーで戦い順位を競うのがリーグ戦。
その国の協会に所属する全てのクラブが勝ち抜き戦で勝者を決めるのがカップ戦。
日本では前者がJリーグ、後者が天皇杯となるわけですが、これは言われ続けている事ですが、どうも天皇杯の位置づけにはステイタスがありません。

Jリーグ初代チェアマンとして、数々の施策を展開してきた川渕氏が会長になったのですから、ここは是非改革を施して欲しいものです。

と言うわけで、準々決勝はホームの埼玉スタジアムで試合が出来た浦和ですが、バックアッパーは無人と言う普段はあり得ない風景の中で試合は行われました。

試合は先制を許しましたが、きっちり逆転。
内容的にも圧倒していた事は、試合後の「天皇杯を取りに来るという気持ちに押されてしまったと思います。」と言うFC東京・原監督の談話が表していると思います。

そう、凄すぎます。
腰を痛め前半持てばと言われていた、いや出場も危ぶまれていたのですが、永井は最後まで戦い抜き、85分の決勝ゴールを右サイドをぶち抜いてのセンタリングでアシスト。
アルパイは、最初どこにいるのよって感じだったんですけど、なんと、右サイドやってたんですね。
アルパイのサイドはなかなか器用だったし、ネネと二人で上がって行った時は、凄い迫力でした。

4バックと4人の中盤がめぐるましく動いて、スペースを埋めてプレスをかけてボールを取ると、2トップが開いたスペースに動き出しを始め、またまたそれに連動して動き出す。
これが1週間に3試合やっているチームなの?と言う動きの良さで、明らかにコンディションの良いはずのFC東京を動きでも圧倒したのです。
この急造4−4−2システムに、いつもの3ー5ー2より流動性を感じたのですが、思い出してみれば2ndステージのFC東京戦の終盤も4バックにしてスムーズにいっていたので、FC東京シフトがはまったのかもしれません。
システムは変えてもチームコンセプトはそのままに、エメ・トゥーリオを欠いてもそれを全く感じさせずに勝って見せてくれたことは、ギド達がこの一年進めてきたサッカーが浸透したと言う現れですね。

これでリベンジシリーズは3連勝。
特に磐田にはリベンジのテーマはないかもですが、僕的には山本にはそう簡単に勝たせたくない。
と言うよりも、リベンジなんて言うモチベーションレベルで選手は闘っていないですからね。
この素晴らしいチームが、今年無冠でいいわけがない。
絶対、天皇杯は取れます。
何故なら、世界で一番その思いが強く、そして実力を信じている男、それはギド・ブッフバルトに違いないからです。
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15 December

桃太郎に教えたプロの仕事

今日まで博多で仕事、明日は広島で仕事と言うことで、足は広島を通り越し岡山まで伸びました。
天皇杯5回戦浦和対湘南戦を見に、岡山の桃太郎スタジアムに行ったからです。

チャンピオンシップ敗戦から切り替えが出来る?出来ない?と言うこともありますが、試合は続きます。
去年・一昨年とリーグでは首位に立つと連敗、天皇杯はJ2に破れると終盤に勝てなくなってしまった浦和。
大きく成長した今年、しかし大試合に負けた直後でメンバーの変更も伴うと言う状況、ここでどのような試合をするかを見届けたい気持ちが強くありました。

エメルソン・トゥーリオ・アルパイ・アレックスを欠く浦和は、内舘・堀之内・酒井・平川を入れ、長谷部をトップ下にし田中と永井のツートップの布陣。
サブには坪井が久しぶりに復帰、後半には復活の予感がします。

試合開始直後に湘南が攻め込み、スタンドが沸きましたが、最終ラインの4人が常に下がっている為、徐々に浦和が押し込みだし、10分に達也のループシュートがキーパーの手からこぼれる感じで決まると、完全に浦和ぺースになりました。

結果は3ー0。
もう少し点が入ってもおかしくなかったです。
全体的に決して良い出来ではありませんでしたが、だからと言って要所は緩めてはいないと言う感じで、去年まであった、大事な試合後の気持ちが抜けたような試合にはなりませんでした。

4日前にあれだけの大勝負をし、今度はJ2を相手に、メンバーも変わっての試合と言う条件下で、しっかり仕事をしたのですから、監督の手腕も含めてチームは確実に成長しているのですね。

坪井も最後の15分プレーしました。
復帰して良かった。

この2年間天皇杯でやられたJ2を連破して次はFC東京となると、この天皇杯はリベンジシリーズなのでしょうか?
となると、最後は横浜と思っていたら、JFLの草津にしかも2人多いのにやられたんですね。
メンバーが苦しいのはわかりますが、Jリーグチャンピオンが高校生に負けそうになったり、JFLにやられてしまうと言うのは・・・・・
何を言っても愚痴になるのでやめましょう。

最後に川淵キャプテン、準決勝は大阪に持っていかないで下さいね。

仕事を終え引き上げる選手達
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