Archive for 12 December 2004

12 December

負けたけど、浦和の冒険は終わらない

スポンサーへの配慮、中位チームの目標低下による興業的損失、チャンピオンシップというコンテンツの喪失等の問題はあるかもしれませんが、来年から1シーズン制になるのは正しい決定だと思います。
年間のリーグチャンピオンを決めるのに、PK戦はやはり不合理すぎますよね。

この日の埼玉スタジアムには、あらゆるところに「声で横浜を潰せ」等の張り紙がありました。
その通りの大迫力コールがスタジアムに広がるのがわかります。
僕の座っていたメインアッパーもいつもより声が出ていました。

その中、浦和の選手達は最後まで攻め続けました。
チャンピオンを取れなかったのは結果です。
足りない物もあるでしょう。
でも、誰一人、最後まで諦めずにゴールを目指しました。
それは僕たちの誇り以外の何物でもありません。
もちろん、勝てばこれに喜びが追加されたでしょう。
だからと言って、喜びが無い分薄れるのではなく、多くの人がこの試合の事を心に残して行くのではないでしょうか?
浦和は日本一の敗者だったと。

PKの勝負が決まった後、横浜の選手は浦和のゴール裏を煽りました。
その時、試合は負けたけどクラブの勝負は浦和が勝ったと感じました。
もし、横国の横浜サイドのPKで浦和が勝ったら、きっと浦和の選手は浦和のサポーター席に走るでしょう。
行く方向が違うんじゃない?と、その行為に怒りより哀れみを感じたのです。

来年のリーグ戦では間違いなく浦和が勝つでしょう。
って、この試合も勝ったんですけどね。

残念ながら来年のアジア挑戦は無くなりましたが、再来年の出場を確保すべく、天皇杯に向けて再び志気を高めて欲しいです。
ナビスコ・Jチャンピオンシップを逃して切れてしまうのではなく、天皇杯へもチャレンジを続け結果を出す事は、クラブの成長の現れだと思います。
そう言えば、2001年の天皇杯、埼玉スタジアムでのセレッソとの準決勝、残念ながら負けましたが、あの時「Go to ASIA」のゲーフラがあって大いに共感したのを覚えています。
今年、これだけのパフォーマンスを示した浦和が無冠なのはやっぱり寂しいし、アジアへの道がそこにあるのなら突き進んで欲しい。
浦和の冒険は終わらないですね。


浦和カラーに染まる埼玉スタジアム
23:57:00 | tack | No comments | TrackBacks