最下位からの再出発

リーグ戦、なかなか片目が開かない浦和にとって初戦以来のホームゲーム。

初戦は１０人になり敗戦、２戦目は思わぬ展開で２点差をつけられロスタイムで同点、３戦目は９人になり敗戦と、２敗にはそれなりの要因もありました。
ナビスコ予選でトゥーリオが負傷し前節でアルパイとネネが退場と、バックラインは総入れ替えとなりました。
しかも、山田も負傷と満身創痍状態。
そんな中、チーム力には関係ありませんが、エメの二世誕生はホッとするニュースでした。
がしかし、それも・・・

立ち上がり、お互いに攻め合った後は浦和が主導権をとり始めます。
メンバーは代わりましたが、素早いプレスで追い込みボール奪取し攻撃に移るコンセプトはしっかりと生きています。
しかし、エメが気負いすぎているのか、一人でやろうとする悪い癖が出ていました。
エメのシュートも多かったですが、全体的に押し込んだ状態が続く中、３０分過ぎ、ショートコーナーからアレックスのセンタリングが相手の手に当たりコースが変わって堀之内の前に絶好の形で入りゴール！
終盤はややガンバが押し返そうとしてきましたが、そのまま前半を終了。
このところ、良くない後半に入ります。

後半、ガンバは吉原を投入しアラウージョとフェルナンジーニョを２列目に並べて遠藤のワンボランチにしてきました。
浦和も円陣でその体勢をチェックしていたようでした。
ワンボランチを突いて２点目を取れるか、ガンバの前掛にやられるか･･･結果は、遠藤にプレッシャーをかけて攻めるシーンもありましたが、逆に遠藤に動かれて出来たスペースにパスを通されて決められてしまいました。

同点の後はアラウージョがボランチに下がりカウンター狙いに戻りましたが、浦和も前半ほどの攻め手をなくします。
同点の後、少しラインが下がりました。
長谷部と代わり永井がトップ下に入りましたが、ガンバは宮本を投入して守備を固めてきます。
エメ・達也・永井と前に行くスピードはつきましたが、押上が効かず、前半は拾えていたこぼれ玉が拾えない為、波状攻撃にもならずに崩せませんでした。

選手が揃わない、コンディションも悪い、後半パフォーマンスが落ちる要因は幾つかあると思います。
しかし、さすがに序盤だからと言う時期も過ぎました。
今の順位が最下位と言う事を気にする事はありませんが、失える勝ち点が３０としたら、既に３分の１を失ったのです。

試合数の３分の１が１１試合と言う割合で行けば、ここから７連勝が必要です。
実際７連勝は難しいでしょうから、２２試合時点で勝ち点２０を失った状態に、つまり、これからの１８試合で失える勝ち点は１０と言うところでしょうか。
ちょっと厳しいところに来ましたが、去年のセカンドを考えたら出来ない数字じゃありません。
５月の中断まで、負けられない状態になりましたね。

最下位からの再出発、考えてみたら浦和には相応しい再出発なのかもしれません。
そう、１２年かかった事を１年でやってしまいましょう。