Archive for 15 April 2005

15 April

気迫のゴールを期待します

試合開始2時間前、4月半ばとは思えない寒さと雨の中を駒場に向かい始めましたが、途中から薄日も差し始め、到着した時は寒さは変わりませんがすっかり雨は上がっていました。
久々の平日の駒場、思っていたより少し早く着いた為、アップする選手と徐々に埋まっていくスタンドを眺めながら、スリッピーなピッチはうちの方に有利だし試合に合わせて雨が上がるなんて運が向いてきたぞと期待を膨らませていました。

4バックの清水に対し3トップを当て、トップ下のスペースに3トップとボランチ二人が状況に合わせて顔を出しながらペースを作ると言う狙いが感じられた今日のシステムは、完全に引いた状態の相手に対しその通りの成果を出していたと思います。
3バックの浮いた選手、ネネの場合が多かったですが、前のスペースを詰めて押し上げを図り、サイドの二人も高めの位置から基点になり、引いた相手を崩すための仕掛けをいろいろな場所から出来るように仕掛けていました。
これらはまずゲームプラン通りだったのではないかと思います。
ただ、最後のシュートが1本しか入らず、半分事故のような状況で失点と言う、典型的な引き分けパターンにはまってしまい、運には見放された結果に終わってしまいました。

それにしてもシュートが入らない。
フィニッシュの精度を如何に上げるかは日本サッカーの永遠のテーマなのでしょうか?
それとも今日は単についてなかった?

選手の気持ちは感じられました。
エメや永井がちょっと守備をサボるのが目立ったり、縦を切られているのはわかりますが相変わらずそこを突破しようとしないアレや、下がり気味になるツボのラインコントロールなど不満に感じる部分もありましたが、全体的には気持ちは入っていました。
ただ、気持ちが全体の気迫にまではなっていなかった。
結局はそう言うところにシュートが入らない、運が回ってこない原因があるような気がします。

ギドのとても印象に残っているプレーで、コーナーキックで上がっていた時、競り合いで遅れた相手ディフェンスは身体を預けるようにしてきたのですが、見方の足元にボールを落とすべくギドは思いっきり首を振りました。
多分、首を振ったら相手の頭に顔が当たる事はわかっていたと思います。
でも、ギドは首を振りボールを走りこむ味方の足元にボールを落とし、顔面を強打し鼻血を出したのですが、悠然と自らピッチの外に出て治療を受けて再びピッチに戻ったのです。
そこに走りこんだ選手のシュートはバーをはるかに越えていったのですが・・・・

先日のクラシコにおけるレアルの気迫も凄かった。
あのジダンがあそこまでやるとは、ギドのプレーを思い起こさせました。
今、浦和に必要なのはあのレベルの気迫ではないでしょうか?

確かに引いた相手に対し気持ちを持って崩そうとし、実際に崩していました。
でも、何が何でも勝つぞと言うレベルの気迫ではなく、それでもいつかは点が入るだろうと言う感じで流れていると感じられました。

苦手なFC東京も4バック、清水よりは攻めてくるとは思いますが、同じ戦い方で十分攻略できると思います。
去年も対戦成績は2勝1敗1分けですから、苦手意識を持つ必要もない。
ただ、必要なのは何が何でもの気迫、「こいつら去年と違う」と感じさせなくてはいけません。
ジーコ監督は気迫でオウンゴールを奪ったと言いますが、それは神がかり的として、泥臭くても気迫で押し込むようなゴールを期待したいです。
そうすれば、意外な点差で勝てるような気がするのですが・・・・
05:48:05 | tack | No comments | TrackBacks