12 March

やっとできた日本サッカー殿堂

一昨日、日本サッカー協会から第一回の日本サッカー殿堂に殿堂入りする方の発表がありました。
選手ではメキシコ五輪銅メダルのメンバーが中心に選ばれていました。
杉山・釜本・宮本征・八重樫、懐かしい顔ぶれです。

杉山さんは三菱の快速ウイングで僕の憧れの選手でした。
東京五輪の後にアルゼンチンから移籍金２０万ドル出してもいいと言う話があったと言う事で「２０万ドルの足」と呼ばれていました。
当時のレートで７２００万円ですが、長嶋の巨人との契約金が１０００万円の時代ですから、その７倍ってその頃は驚きの金額だと想像つきますよね。
今は磐田で仕事してますが、三菱ですからレッズのＯＢとも言えますね。
当時は、ケンゾー（横山氏）や森チン・エッチ（落合氏）と一緒にやってました。

釜本さんは代表では応援、日本リーグでは罵倒でしたね(笑)
基本は罵倒の対象でした(笑)
まぁ、説明の必要もない人でしょう(笑)

宮本征勝さんは亡くなられましたが、今で言うフィジカルの強い古河のセンターバックでした。
一回、杉山に大怪我させた事あったなぁ〜。
ストッキングが裂けて足から血が流れて担架で運ばれたぐらいの怪我です。
でも、いつも全力でプレーするエイトマンは敵ながら嫌いじゃなかったです。
奥さんが品川区の中延にファイターミヤモトってサッカーショップをやってて、サッカー用品を買いに行ったこともあります。

八重樫さんも古河の選手で今は死語のゲームメーカーでした。
これも今では当たり前のカーブをかけたパスを出す人でしたね。
当時はカーブなんてかけたら怒られた時代です(笑)
例えば、杉山が左サイドラインを走るとするとマークのディフェンスの外から右に曲がるパスを出して、縦に抜けるように走らせていました。
それが凄く印象に残っているのですが、後日、ドイツのボルシアＭＧが来日した試合で、ネッツアーの左サイドに左に曲がるカーブでディフェンスの奥を走る選手の足元にスーっと収まるパスを見た時のカルチャーショックは忘れられません。
それも八重樫さんのパスがあったからなんですけどね。

あと、クラマーさんも選ばれていました。
日本のサッカーの父と呼ばれたドイツ人コーチ。
僕は子供の頃に、クラマーさんの「サッカーは子供を大人にし、大人を紳士にする」とか、メキシコ五輪の３位決定戦で日本がメキシコを破った時に「勝者には人が集まる、敗者にこそ友人が必要だ」と言ってメキシコのロッカールームに行った話しや、「試合終了のホイッスルは次の試合の準備の始まりのホイッスルだ」と言う様々な語録を本などで読んで、サッカーに明け暮れていました。
「外連味なく」に共感できるのは、きっと犬飼氏とも同じクラマーさんの土壌があるからだと思います。
色々言われてたトルシエですが、アジアカップの決勝で敗れてピッチに倒れこんだサウジの選手に慰めの声をかけて回る姿に「敗者にこそ友人」の精神を見て、共感を持つようになりました。

まぁ、トルシエも僕もまだクラマーさんの言う子供を大人にしの段階をクリアしてないかもですけど(笑)